地域ごとに設定されているモノも多く有り、そして複雑で非常に理解し切れないモノも有る、「ETC割引についてなるべくわかりやすくまとめてみました」の第二弾、「阪神/名古屋/広島/福岡・北九州高速道路 編」となります。
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【NEWS】ETC利用車のカード情報を読み取れず最大料金請求!第二神明で誤徴収が約600件も発生!-2021/10/28更新-
西日本高速道路会社(大阪市)の同社広報課は、2020年10月~2021年7月に第二神明道路の料金ゲートのないインターチェンジで、ETC利用車のカード情報を読み取れず、区間の最大料金を徴収する誤徴収が8カ所計598件あったと発表した。
第二神明道路の料金ゲートのないインターチェンジ(IC)で、自動料金収受システム(ETC)アンテナがカード情報を読み取れず、誤って区間の最大料金を徴収するケースが昨年10月以降、約600件あったことが分かった。カードの挿入ミスなどで車載器とアンテナが交信できなかったことが原因とみられるが、読み取りに不具合があってもゲートが閉じないため気付かないドライバーも多く、西日本高速道路会社(大阪市)は「車載器のカードが抜けていないかなど事前の確認を」と注意を呼び掛ける。(小西隆久)
同社広報課によると、昨年10月~今年7月に誤徴収があったICは8カ所計598件。内訳は、第二神明道路東行きの大久保(明石市)で54件、玉津(神戸市西区)213件、伊川谷(同)156件、大蔵谷(同)49件。同道路西行きの須磨(神戸市須磨区)で89件、名谷(同市垂水区)6件、高丸(同)26件。北線の長坂(同市西区)でも5件あった。
例えば、明石西-玉津間を利用した場合、ETC積載車の本来の料金は240円。ところが玉津ICでカード情報を読み取れず、明石西-大蔵谷間の最大料金390円を誤って請求していたという。クレジットカードの明細書などで気付いた利用者が同社に申し出て誤りが判明した。
返金総額は8万9460円に上るといい、同社は「調査ではアンテナの異常やシステムエラーは見つかっていない」と説明。「カードの入れ忘れや何らかの理由でカードを抜いた状態になり、情報が読み取れなくなったのが原因ではないか」と推測する。
これらのICでは進入、退出路のいずれか、もしくは両方に料金ゲートがなく、道路沿いに設置されたアンテナでカード情報を読み取る仕組みになっている。退出路にゲートがあればカード情報の読み取りなどで不備があった車を止めることができるのに対し、ゲートがないために運転者が気付かず通過し、誤徴収につながった可能性もある。
同社は対応策の一環で大蔵谷ICに料金ゲートを整備している。伊川谷にも設置を計画している。他方、玉津では料金ゲートを整備する用地がなく、現状での運用を続ける方針。
同社広報課は「高速道路営業規則に基づき、利用者からの申し出があれば差額は返金する。誤徴収をなくすため、カードの入れ忘れなどについてもホームページで啓発していきたい」としている。
阪神高速道路のETC割引
阪神高速道路の区間では、8種類のETC割引サービスが実施されているようです。(※ 阪神高速道路株式会社 ドライバーズサイト参照)
具体的には、
- 大阪都心流入割引
- 神戸都心流入割引
- 短距離区間利用割引
- 西大阪線端末区間割引
- 池田線時間帯割引
- 大口・多頻度割引
- 環境ロードプライシング割引
- 障がい者割引(現金車も可)
の8種類となります。
8種類は首都高速の6種類よりも2種多いので、お得ですね。では、阪神高速道路間のETC割引を出来るだけわかりやすくご説明いたします。
大阪都心流入割引
大阪都心流入割引とは、”阪神高速道路株式会社ドライバーズサイト”によると「大阪都心部 ⇔ 第二京阪道路(巨椋池IC以南)・第二阪奈道路等・西名阪道・南阪奈道路を通行する場合、守口線・東大阪線・松原線のうちどのルートを選んでも最安料金と同一になります。」というものです。
もう少し具体的に解説しますと、第二京阪道路(寝屋川南~巨椋池)、第二阪奈道路・東大阪線(中野~宝来)、西名阪道(藤井寺~天理)、南阪奈道路(美原東~新庄)を出発または経由して大阪都心部に入る際に、阪神高速の12号守口線・13号東大阪線・14号松原線のどのルートを通っても、起点~終点の最安料金が適用されるようです。 ※ その逆のルートも同適用。
つまり、上図の[赤]〜[緑]のルート間は、どこからどこを通っても、起点~終点の最安料金が適用されるということのようです。ただし、大阪都心部を発着していないルートは適用外なようですので、お気を付けください。
※ 2032年3月31日まで実施
ちなみに、大阪都心部とは下図の青色部分の高速道路となります。
渋滞回避の意味合いが強い割引ですが、最大で470円程度の料金差が出るようですので、渋滞を避けたい車両を運転される方は利用しても良いかもしれませんね。
神戸都心流入割引
明石方面⇔神戸都心部を通行する場合、北神戸線・神戸山手線・新神戸トンネルを利用しても、最短ルート料金の第二神明道路~須磨~阪神高速神戸線 生田川ICの料金が適用される割引のようです。 ※ 2032年3月31日まで実施
つまり、第二神明道路の[明石西IC]から阪神高速道路神戸線[生田川IC]の区間を利用する場合に、渋滞の少ない北神戸線を利用して、神戸山手線や新神戸トンネル方面から迂回しても、最短距離の通行料金が適用されるという事のようです。
上図の「青色の道路を通行せずに、赤色の道路を利用して迂回しても、最短距離の料金しかかかりませんよ。」という事のようですね。ちなみに、【明石西IC ~ 生田川IC】区間の最短距離料金(1,080円)を上限料金としているようです。
神戸都心流入割引の適用を受けられる出入口は、下記の通りです。
北神戸線:伊川谷JCT、永井谷、前開、布施畑JCT、布施畑東、(明石西IC、大久保IC、玉津IC)
神戸線:生田川、京橋、柳原
神戸山手線:神戸長田
新神戸トンネル:国道2号、二宮・神若、新神戸駅
阪神高速神戸線の渋滞を緩和するために導入された割引のようですが、この割引も、渋滞を避けたい車両を運転される方は利用するとお得と思われます。
短距離区間利用割引
大阪都心流入割引とは、”阪神高速道路株式会社ドライバーズサイト”によると「1区間かつ営業距離が4.3km以下でご利用の場合、各車種の下限料金を適用します。また往復で1区間の対象区間が異なる場合、一方の区間が1区間とならない場合も割引を適用します。」という事のようです。ちょっと、ややこしいですね~。 ※ 2032年3月31日まで実施
つまり、下記の2つの条件に当てはまる時に、通行料金が割引(下限料金を適用)されるという割引サービスです。
- 通行区間が1区間である。
- 通行区間の距離が4.3Km以下である。
下限料金は以下の通り。
車両区分 | 割引後の額 |
---|---|
軽・二輪 | 280円 |
普通車 | 300円 |
中型車 | 310円 |
大型車 | 400円 |
特大車 | 460円 |
※消費税10%込みの金額です。
また、下記の図のような場合も割引の適用が受けられるようです。
つまり、利用を開始したICの次のICに出口が無ければ、次の出口の有るIC迄を1区間とするという事のようです。ちなみに、同区間の反対車線側のICが異なる状況であっても、反対車線側にも同様の措置が適用されるようですよ。(但し、通行区間の距離が4.3Km以下の場合に限る。)
出口のみ、入口のみのICが多い大阪ならではの措置ですね。
先を急ぐ時などに、高速道路ちょい乗りを考えられるので、非常にお得な割引サービスと思われます。
西大阪線端末区間割引
阪神高速17号西大阪線の北津守〜安治川のみをご利用いただく場合に適用します。この割引は、適用区間途中の出入口を発着した場合も適用されるようです。但し、大型車の通常料金が400円となる区間では適用が無いようですので、ご注意を。 ※ 2032年3月31日まで実施
具体的には、北津守~安治川を利用する場合、下記の通りの料金まで割り引かれるようです。
▶22~6時の割引後料金
中型車まで:100円
大型車以上:210円
▶6~22時の割引後料金
中型車まで:210円
大型車以上:420円
※消費税10%込みの金額です。
なお、この割引サービスは、現金支払車でも割引が受けられるようですが、中型車までが210円、大型車以上が420円とETC割引よりはお高いようですね。
池田線時間帯割引
阪神11号池田線の池田木部・川西小花~神田のみを利用する車両を対象に適用される割引サービスのようです。(利用は平日の6~9時と17~20時の間で、ETC利用車両の場合に限る。)
ちなみに、池田木部~神田の割引料金は以下の通り。
車両区分 | 割引後料金(平日の6~9時/17~20時) | 通常料金 |
---|---|---|
軽・二輪 | 160円 | 280円 |
普通車 | 160円 | 300円 |
中型車 | 160円 | 310円 |
大型車 | 310円 | 400円 |
特大車 | 310円 | 460円 |
※消費税10%込みの金額です。
金額は小さ目ですが、割引率って考えると結構大きな割引率ですので、お得感の大きい割引サービスですよね。
大口・多頻度割引
これは、以前の記事でご紹介した、ETCコーポレートカードの事になります。詳細は、下記のリンクからご確認ください。
環境ロードプライシング割引
環境ロードプライシング割引は、国道43号及び阪神高速3号神戸線沿道の大気環境改善のため、中型車・大型車・特大車に関して5号湾岸線の通行料金を割り引き、都心部や住宅地に近い路線から5号湾岸線への迂回を促すという目的で実施されている割引サービスのようです。
そして、一番気になる割引率はというと、利用区間によって異なるようですが、3割程度の割引が受けられるようですので、かなりお得のようです!
ちなみに、大型車・特大車は通常のETCカードで割引が受けられるようですが、中型車に関しては予めETCコーポレートカードに申し込んでおく必要があるようです。
障がい者割引
こちらは、「身体障害者手帳」の交付を受けているすべての方が対象で、障がい者ご本人以外の方が運転されて障がい者ご本人が乗車される場合も対象となるようです。また、この割引に関しては、現金利用に関しても適用となるようです。
割引率は、基本料金の半額(10円未満の端数は切り上げ)で、現金通行の場合は「身体障害者手帳」を料金所係員が確認することで割引が受けられる用ですが、ETC無線通行での利用に関しては、ETCカードとETC車載器の事前登録が必要なようなので、ご注意を。
阪神高速ETC 乗り放題パス2022【期間終了】
阪神高速道路株式会社がついに!1日定額の乗り放題プラン(期間限定)を発表しました。【期間終了しました】
実施期間
2022年9月17日(土)~2023年3月26日(日)の土日祝日
※2022年の11/19・11/20・11/23・12/31、及び2023年の1/1・1/2は対象外
なお、乗り放題を利用したい場合は事前申し込みが必要で、実際の申込は2022年9月9日(金) 午前10:00より受付開始となるようです。申込は利用日当日でも可能なようですが、申込の前に利用した料金は乗り放題に含まれないようですので、ご注意ください。
また、各設定日ごとの定員が有り、先着4,000名までの申込が可能なようですよ。
対象車両
ETCシステムを利用できる、普通車、軽自動車、二輪が適用対象
※中型車、大型車、特大車は対象外
実施区間と利用価格
全区間 | 区間別(東・西) | |
---|---|---|
普通車 | 1,680円 | 1,110円 |
普通車 ETC2.0 | 1,600円 | 1,050円 |
軽/二輪 | 1,420円 | 960円 |
軽/二輪 ETC2.0 | 1,340円 | 910円 |
区間別の対象路線の詳細は以下の通りです。
▶東区間
- 1号環状線
- 2号淀川左岸線
- 4号湾岸線
- 6号大和川線
- 11号池田線
- 12号守口線
- 13号東大阪線
- 14号松原線
- 15号堺線
- 16号大阪港線
- 17号西大阪線
▶西区間
- 2号淀川左岸線
- 3号神戸線
- 5号湾岸線
- 7号北神戸線
- 31号神戸山手線
- 32号新神戸トンネル
例えば、[泉佐野南]から[池田]や[守口]までは片道1,320円の高速道路利用料金がかかります。もし【東区間】の乗り放題申込を事前に済ませておけば、往復1,110円で済むわけですから、これはかなりお得ですね。
もちろん、何度も阪神高速に乗ったり降りたりするような時は、もっとお得に利用できるという事ですね!
但し、実施期間中の利用回数制限というものが有って、1枚のETCカードで10回までの利用に限るようですので、その10回を上手く使う工夫も必要かもしれませんね。
もし、急な予定変更によりキャンセルしたい時は、利用予定日の前日23:59:59までキャンセルが可能なようですので、とりあえず申込も可能なようです。
ちなみに、阪神高速沿線施設のクーポン券も貰えるようですよ。
名古屋高速道路のETC割引
名古屋高速は、名古屋市の中心部を走る都心環状線を中心として放射状に伸びる6系統(1~6号、11号、16号)の放射路線が特徴的ですが、その最大の特徴と言えば、都心環状線が右回り(時計回り)の一方向にしか走れない、一報通行だという事でしょう。
ヨーロッパが発祥の交差点の種類の一つである円形状の交差点、ラウンドアバウト(環状交差点)方式の交差点の様ですよね。
なぜ一方通行になったのでしょうか? 実は、当初の計画は一方通行ではなく上下線を分ける構造にする予定だったようなのですが、ジャンクション部の構造が複雑で大規模なものであったため、構造を簡素化するという狙いと工事費削減を目的に、一方通行に変更されたようです。非常に合理的で賢明な考えだと思いませんか。
それでは、名古屋高速道路のETC割引サービスを、わかりやすくまとめていきたいと思います。
なお、障がい者割引については、割愛させていただきます。阪神高速道路の割引解説をご参照ください。
障がい者割引について>>
また、大口・多頻度割引(ETCコーポレートカード)については、下記のリンクをご参照ください。
ETCコーポレートカードについて>>
ETC都心環状割引
名古屋高速の都心環状線は5ヶ所の出入口あります。正確に言うと、入口が4ヶ所・出口が4ヶ所となっておりますが、時計回りの一方通行のため、一番近い環状ICから入ると、向かいたい放射状路線(1~6及び11、16号線)の最短方向に行けない事があります。
例えば、[東新町]から都心環状線に入って1号楠線や11号小牧線の方面に向かうとなると、[東別院]→[名駅]→[丸の内]を通過する事になり、都心環状線をほぼ一周して1号線に入る感じになってしまいますよね。この場合にETC都心環状割引が適用されて、[名駅]から入った料金と同額まで割引されるんです。
つまり、入った東新町を[1]として[2]東別院、[3]名駅、[4]丸の内の入口を通過して1号楠線に入るルートなどの場合、[1]~[3]の区間がカウントされないというサービスです。ちなみに、[2]東別院から入って1号楠線に入る場合は、[2]~[3]の区間はカウントされません。都心環状線から放射状路線に入る場合、都心環状線は放射状路線に入る手前2区間の料金以上の料金がかからないという割引サービスなんです。
具体的には、東新町→小牧北の区間は通常料金で1,010円となるところ、810円に割引されます(ETC利用の普通車の場合)。これは、名駅→小牧北の区間の料金と同一料金なんです。
逆に、放射状路線から都心環状線に入った場合も同様の割引が適用されます。
例えば、大高→東新町の区間は通常料金で1,300円となるところ、760円に割引されます(ETC利用の普通車の場合)。これは、大高→錦橋の区間の料金と同一料金なんです。
少しややこしいですが、コレが名古屋高速のETC都心環状割引のシステムです。ご理解いただけましたでしょうか。
ETC夜間割引【中型車・大型車・特大車限定】
夜間の利用に関して、22時~0時の間に料金所入口を通過すれば料金の全体より10%割引、0時~6時の間に料金所入口を通過すれば料金の全体より20%割引が受けられるというETC割引サービスです。
割引の適用は入口通過時間が22時以降の場合に限られ、22時以前に入口を通過、つまり高速道路に入ってしまうと、割引は受けられません。
但し、22時以降〜6時以前に入口を通過すれば、6時以降に高速を降りても割引は受けられるようです。
なお、中型車・大型車・特大車に限られ、普通車・軽自動車・二輪車は適用外のようですので、ご注意ください。
名古屋都心流入割引
名古屋都心流入割引とは、名古屋第二環状の外側から都心環状線の出口を到着地点とする場合、若しくは都心環状線のいずれかの入口を通過して名古屋第二環状の外側を到着地点として走行する場合に、渋滞を回避する目的などにより、最短距離ルートで都心環状線に向かわず、名古屋第二環状の1ジャンクション区間を迂回走行して都心環状線に入っても、最短距離料金と同一料金に割引くというサービスになります。
文章だけで説明すると、かなり解りづらいですね。
例えば、11号小牧線の[小牧南]から都心環状線の[錦橋]に向かう場合、1号楠線を経由して[東片端JCT]より都心環状線に入り[錦橋]出口で降りるというルートが最短距離となりますが、11号小牧線から1号楠線に入らずに[楠JCT]で名古屋第二環状の[清州JCT]に向かい、6号清州線を経由して都心環状線に入るか、若しくは名古屋第二環状の[高針JCT]に向かい、2号東山線を経由して都心環状線に入り[錦橋]で降りるという迂回ルートを走行しても、最短距離料金に割引かれるという事なんです。
ちなみに、[小牧南]→[錦橋]の最短距離料金は750円(ETC利用の普通車)ですので、名古屋第二環状の1ジャンクション迂回ルートを走行した場合、どのルートでも料金は750円となるという事です。詳しくは、下図をご参照ください。
【図の解説】
ピンク➡が最短距離なのですが、青➡やオレンジ➡のルートに迂回をしても、料金は全てのルートでピンク➡のルートと同じ料金となります。
ただし、名古屋第二環状を利用して迂回するさいに、2ジャンクション以上の区間を走行してしまうと、名古屋都心流入割引の適用外となってしまうので、お気を付けください。詳しくは、下図をご参照ください。
【図の解説】
緑➡のルートのように、2ジャンクション以上の区間の迂回ルートについては割引対象外となりますので、ご注意ください。(※ 赤丸の数字がJCTの区間数)
名二環迂回料金
名古屋高速の都心部(名古屋第二環状の内側)は朝方や夕方に渋滞の発生率が高まります。名二環迂回料金は、名古屋高速都心部の渋滞を避けて名古屋第二環状などに迂回した場合、不利な料金にならないように発着地点の最短距離料金まで料金を引き下げる割引サービスになります。
※ 名古屋高速の都心部とは、都心環状線及び1号(楠線)、2号(東山線)、3号(大高線)、4号(東海線)、5号(万場線)、6号(清州線)を指します。
例えば、一宮IC→鳴海まで走行する際に、下記の図の黒➡のルートが最短距離となりますが、都心部の渋滞を避けるため、赤➡や青➡のルートを走行しても、黒➡ルート以上の料金がかからない割引措置なんです。
ちなみに、それぞれの料金は、
黒➡ルート:1,440円
赤➡ルート:2,650円
青➡ルート:1,230円
となりますので、
赤➡ルートは黒➡ルートと同額の1,440円に割引かれますが、青➡ルートは黒➡ルートと同額だと高くなってしまうため、そのまま1,230円となります。
【期間終了】2021/11/6(土)より伊勢湾岸道リニューアル工事による迂回路利用料金の調整が始まります。
伊勢湾岸道リニューアル工事による、豊明IC~豊田南IC及び四日市JCT~湾岸弥富IC間の車線規制(昼夜)・夜間通行止について、工事期間中の迂回経路により、伊勢湾岸道を直通利用された場合より利用料金が高くなる場合、ETC利用車両に限り直通利用料金と同額となるよう料金調整を行うようです。
ちなみに、C2 名二環・名古屋高速など高速道路の迂回経路利用以外にも、一般道への迂回に関しても料金調整が行われるようですから、工事期間中に同区間をご利用される予定の方は把握しておいた方がよさそうですね。
詳しくはコチラ>>
広島高速道路のETC割引
こちらでは、広島高速道路公社のホームページなどを参照して、広島高速道路のETC割引サービスをわかりやすくまとめていきます。
広島高速道路には、1~4号線までの区間が有ります。
それぞれ、下記の通りになります。
路線名 | 名称 | 区間 |
---|---|---|
高速1号線 | 安芸府中道路 | 都市高速広島東~温品JCT |
高速2号線 | 府中仁保道路 | 温品JCT~仁保JCT |
高速3号線 | 広島南道路 | 仁保JCT~都市高速観音 |
高速4号線 | 広島西風新都線 | 中広~沼田 |
ETC時間帯割引
高速1、2、3号線の入口または出口の料金所を、午前6~9時または午後5~8時までの間に、ETC無線通行により通過(通行)したさいに、最大10%の割引が受けられるサービスのようです。
ちなみに、高速4号線では沼田料金所を午前6~9時または午後5~8時までの間に、ETC無線通行により通過すると最大10%の割引が受けられるようです。
※ この割引サービスは、利用車種や曜日に制限はないようです。
ETC乗継割引
区間の繋がっていない、広島高速1・2・3号と4号(中広 出入口)を乗り継ぐ際に、90分以内の乗継であれば、利用料より最大420円の割引が受けられるようです。なかなか便利ですね!
但し、1号線[間所]・2号線[矢賀][府中][大州][東雲]・3号線[宇品][吉島]と、4号線[中広]の間の乗継に限ります。
海田大橋がETC利用者のみ大幅値下げへ!
「海田大橋」は、高速2号線と高速3号線を結ぶ仁保JCTから安芸郡坂町の東部流通団地との間を結ぶ、広島港湾区域の動脈の一つともいえる自動車専用道路です。
広島港東部の港湾貨物の円滑な流通と周辺都市の交通渋滞の緩和を目的として、1990年12月に開通しました。
その後、2010年よりETCレーンの運用も開始された、非常に利便性の高い有料道路です。
その「海田大橋」が2021年10月25日、ETC利用車に限り大幅な値下げが行われました。
その内訳は以下の通り。
[ETC新料金]
普通車:100円 → 50円
大型車:120円 → 80円
特大車:160円 →100円
※2021年10月25日より
ちなみに、現金利用車は現行料金維持のようですよ。料金は以下の通り。
[現金利用料金]
普通車:100円
大型車:150円
特大車:200円
※現行と変わらず
割引後を割引前と比べると、大型車で年間300日往復利用した場合、1年で24,000円のコストダウンとなります!
これはなかなかお得ですね!
ちなみに、更なる利便性向上のため、地元からは無料開放化が望まれているようです。
海田大橋の豆知識
実は、「海田大橋」は広島高速1~4号線を管理する広島高速道路公社が管理している道路ではありません。広島港湾振興事務所が保有し、株式会社ひろしま港湾管理センターが管理している道路(橋)なんです。
また、夜の広島湾を彩るようにライトアップされた「海田大橋」は、「広島ベイブリッジ」という愛称も付いています。夜になり安芸の宮島の大鳥居をモチーフにしたオレンジ色にライトアップされる「海田大橋」は、デートスポットとしても有名なようですから、近郊に行かれた方は是非寄ってみてはいかがでしょう!
福岡・北九州高速道路のETC割引
最後に、福岡市及び北九州市の区域及びその周辺の地域において指定都市高速道路を建設・管理する福岡北九州高速道路公社のホームページなどを参照し、福岡都市高速・北九州都市高速のETC割引をまとめてみます。
福岡高速道路のETC時間帯割引
ETC無線通行により福岡高速道路を通行する全ての自動車は、ETC割引適用となり下記の料金になるようです。
時間帯 | 普通車 | 大型車 |
---|---|---|
平日 7~22時 | 630円 | 1260円 |
平日 22~7時 | 560円 | 1130円 |
土曜 7~22時 | 590円 | 1190円 |
土曜 22~7時 | 560円 | 1130円 |
日曜祝日 | 560円 | 1130円 |
※割引の適用は、料金所を通過する日時となる
■環状線 ■空港線 ■香椎線 ■粕屋線 ■大宰府線 ■アイランドシティ線
福岡高速 ETC 特定区間割引
【 貝塚 〜 松島・多の津・粕屋・福岡IC 】間の通行料金が割引の対象となる割引サービスです。
※ ETC時間帯割引を併せた重複割引が適用されます。
ETC時間帯割引と併せると、下記の料金となるようです。
時間帯 | 普通車 | 大型車 |
---|---|---|
平日 7~22時 | 500円 | 1000円 |
平日 22~7時 | 450円 | 900円 |
土曜 7~22時 | 470円 | 950円 |
土曜 22~7時 | 450円 | 900円 |
日曜祝日 | 450円 | 900円 |
※ 割引後の料金表示は、貝塚料金所のみとなりますのでお気を付けください。
北九州高速道路のETC時間帯割引
ETC無線通行により北九州高速道路を通行する全ての自動車は、ETC割引適用となり下記の料金になるようです。
時間帯 | 普通車 | 大型車 |
---|---|---|
平日 7~22時 | 520円 | 1050円 |
平日 22~7時 | 500円 | 950円 |
土曜 7~22時 | 510円 | 1000円 |
土曜 22~7時 | 500円 | 950円 |
日曜祝日 | 480円 | 950円 |
※割引の適用は、料金所を通過する日時となる
■1号線 ■2号線 ■3号線 ■4号線 ■5号線
北九州高速ETC乗り継ぎサービス
2号線戸畑出入口と5号線枝光出入口をETC無線通行により、90分以内に乗り継ぐ場合、2回の利用とせず、合わせて1回の利用とし、1回分の料金となるサービスです。
戸畑→枝光までは、無料の自動車専用道も整備されており、順調に走行すると12~3分程度の時間しかかからないようですから、上手にルートを設定して利用すると、結構お得な割引サービスですよね。
※ 北九州高速ETC乗り継ぎサービスは、「時間帯割引」「障害者割引」の併用利用が可能です。
戸畑出口を出てすぐの「都市高速入口」交差点を右折します。右折した後、そのまま600メートルほど真っ直ぐ進んだ「幸町」交差点を左折、県道50号に入ります。そして道なりに3キロ程進み「枝光」交差点を右折すると、150メートルほど先の左側が枝光ICの入口となります。
また、戸畑・枝光間の自動車専用道は、もともと高速道として構想された路線なのですが、財政難により一般道に切り替えられたという経緯が有ります。ですが、最近になって北九州都市高速道路に組み込み有料化する方針である事が発表されました。2023年度末までには一部供用が始まるようです。
ご注意ください!
こちらでご紹介した割引内容は、2022年6月6日時点での料金体系となります。
料金体系や割引内容に変更があった際は、必要に応じて記事を修正してはおりますが、高速道路をご利用の際は、必ず、該当道路の管理組織のホームページをご確認ください。
また、仕方がない事情があるとはいえ、深夜割引適用目当ての高速道路上での路上駐車は、近年問題になっています。くれぐれも事故が起きてしまうような高速上での駐車にはご注意ください。
ETC割引は、日本全国の各区間によって様々な割引サービスが有ります。また、サービス内容によってはかなり複雑なものも有り、全てを完全に理解するのもなかなか難しいですが、長距離走行する際などに、この記事を再度チェックしていただき、損すること無く、お得に高速道路利用されることをおススメいたします!