【ETC2.0のメリット】ETC2.0は自動運転にも貢献しているってホント!?

ETC2.0と自動運転ETC2.0

 昨今、話題になっている自動運転にもETC2.0の仕組みが活用されるって知ってました?

ETC2.0がどのように自動運転の一助となっていくのでしょうか?

運送業界にはまだまだ無縁の話と思われている方も多くいらっしゃるかとは思いますが、将来的には視野に入れざるを得ないときが必ず来ると思われますので、少し耳を傾けてみてください。

自動運転ってどこまで自動なの?

ちなみに、自動運転が6段階のレベルに分かれているって知ってました?

自動運転はレベル0~5の6段階に分けられています。

レベル0「人が運転する」

 レベル0は「自動運転」ではなく人が運転するレベルの事を指します。
いきなり拍子抜けかもしれませんが、分類上はそのように定義されているようです。

レベル1「自動ブレーキなどの運転支援」

 レベル1は、いわゆる「運転支援」ですね。自動ブレーキ前の車に付いて走る(ACC)車線からはみ出さないで走る(LKAS)などの機能がレベル1に入ります。どれも、TV番組やCM等でも良く見る機能ですよね。レベル1までは実用化されていることを多くの方が認識されているのではないでしょうか?

レベル2「ハンズオフ運転が出来る」

 レベル2に上がると、走行領域などを限定した特定条件下での「自動運転」に入っていきます。どういうことかと言うと、高速道路上での自動運転、そして高速道路上で遅い車がいれば自動で追い越す、高速道路の分合流を自動で行うという機能が含まれるのがレベル2なんです。ここまでくると自動運転って感じがしてきますよね。レベル2が高度化するとハンズオフ運転が可能になってきます。ただし、周囲の状況を常に人が監視し続けなければいけません。

レベル2までは”人”が主体の運転であり、ドライバーによる監視が不可欠となりますが、レベル3に入ってくると、”人”ではなく”システム”による運航監視の状態には行ってきます。

具体的には、レベル2ではハンズオフが可能になりましたが、レベル3なるとアイズオフ、つまり”人”が運転状況から目を離すことができるようになります!これこそがみなさんがイメージする自動運転ではないですか!?

レベル3「条件付自動運転」

 ただし、レベル3も「条件付自動運転」であり、システムから運転の要請があった時には、スグに”人”が運転操作に戻れることを条件とします。(後部座席に座っていたり、飲酒等がこれにあたるようです。)また、自動運転の記録装置やドライバーの状況を監視する機能、”システム”の運転要請にドライバーが反応しない場合、車両を安全に停止させる機能などの設備が義務付けられています。また、高速道路では”システム”が作動する最高速度は時速60キロに制限されており、走行車線内での走行を維持することも求められます。

ちなみに、自動車メーカーによっては、2021年内にはレベル3の車両を発売すると言っているメーカーもありますし、子供の頃に描いた「夢の未来」はスグそこ!って感じですね!

レベル4「条件付きでの無人運転が可能」

 更に高度なレベル4は無人運転を可能とするレベルまで上がりますが、「限定領域内」という条件付きなので、領域外で走行する場合に”人”の介入が必要です。

レベル5「完全自動運転」

自動運転中に読書そして、レベル5になると、お待たせしました!完全自動運転です!常に”システム”が運転をする、”人”の介入を必要としないレベルなんです!バンザ~イ!\(^O^)/

これぞ!科学の本やマンガで観た、未来都市の景色ですよね!

自動運転をサポートするETC2.0の技術!ITSとは?

 未来に向かって進化してゆく自動運転に、ETC2.0がどのように役立つのでしょうか?

【徹底解説!ETC2.0のメリット】でも書きましたが、ETC2.0の車載器は、高速道路に設置された通信アンテナ「ITSスポット」との双方向通信により、高速道路の情報を榮あるタイムに受信し、事故や渋滞発生時には迂回ルートを教えてくれたり、安全運転のサポートや災害時には避難誘導までしてくれます。

ITSスポットってなんなのでしょう?

ITSとは、Intelligent Transport Systemsの略称で、日本語だと高度道路交通システムと言います。

カーナビVICSによる交通情報、従来のETCによる有料道路料金徴収等がITSサービスによるもので、道路交通が抱える事故、渋滞、そして道路交通渋滞に起因した環境汚染問題など、様々な問題や課題を解決するためのシステムとして日本で生まれました。

そしてITS技術は、車両に情報を送るだけではなく、車両に設置されたETC2.0車載器と双方向で通信を確立することにより、ETC2.0対応カーナビであれば、リアルタイム最適ルートを得られたリします。

この双方向通信が有るからこそ、将来的な自動運転への活用が期待されているんです。

例えば、「ETC2.0対応のカーナビに行き先を入れたら、レベル5の自動運転車両は自動的にルートを選択、自動運転にて発車します。高速道路に乗ればITSスポットと双方向通信により最適なルートを選び、渋滞なども回避。走行ルートの道路事情やITSスポットから送信された交通状況に応じたドライビングをレベル5が自動的に選択して自動運転。もちろん、高速道路の料金もETCで自動的に支払いをして、無事に目的地に到着!」というドライブが可能に!

そういう時代が来るんですね!ワクワクしませんか?!一般的には「あまりメリットが無い」と言われているETC2.0ですが、こんな話を聞いていると使ってみたくなっちゃいますよね!

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